一眼レフやミラーレス一眼カメラで撮った写真が暗くなってしまい困っていませんか?
今回は、写真が暗くなってしまうときの解決方法について紹介したいと思います。
この記事を読めば、被写体が暗くなってしまうことは無くなり、思い通りの明るさで写真を撮れるようになります。
・写真が暗くなってしまうときの対処方法
・露出補正/F値/シャッタースピード/ISO感度について
・どんな時に写真が暗くなってしまうのか
それでは解説していきましょう。
写真が暗い時の解決方法は
解決方法は大きく4つあります。
- 露出補正をプラスにする
- F値を下げる
- シャッタースピードを遅くする
- ISO感度を上げる
設定が簡単かつ画質を落としにくい順番で紹介していきます。
写真が暗くて困っている人は、上から順に試してみてください。
露出補正をプラスにする
まず最も簡単な設定方法です。
カメラの露出補正の設定がマイナスになっていないでしょうか。
もしくは、逆光などの状況であれば露出補正が±0でも暗くなってしまうことがあります。
マイナスの設定は、暗く写す設定なので写真が全体的に暗くなってしまいます。
カメラによりますが、僕のα7は本体上部に露出補正を変えるダイヤルがついています。
ダイヤルが付いていない場合は、設定(Menu)から変更しましょう。
F値を下げる
次にF値ですが、F値を大きくして写真を撮っていないですか?
F値はカメラの絞りバネと連動していて、F値が大きいと絞り羽が閉まってしまいます。
暗いシーンで撮影するときは、F値をできるだけ小さくして取り込める光を多くしましょう。
初めて買ったカメラのレンズがキットレンズだと、F値は4.0ぐらいまでしか下がらないかもしれません。
高性能なレンズになると、F値をかなり小さく設定できるので暗いシーンでの撮影にも強くなります。
F値を小さくしたいけど高価なレンズにはまだ手が出せないという人には、単焦点レンズがおすすめ。
画角を調整できないというデメリットがありますが、安価にF値の低いレンズを手に入れることができます。
シャッタースピードを遅くする
シャッタースピードが速すぎると、暗い写真になってしまいます。
今、あなたが撮ろうとしているシャッタースピードはどれぐらいになっていますか?
必要なシャッタースピードは、大体このぐらいです。
環境 | シャッタースピード |
---|---|
暗い室内 | 1/30秒 |
明るい室内 | 1/60秒 |
暗い屋外(曇りなど) | 1/100秒 |
明るい屋外(晴天) | 1/500秒 |
このシャッタースピードより、速くなっている場合はもう少し遅くする必要があります。
ただ、シャッタースピードを遅くすると、手ブレが発生してしましますので注意が必要です。
「1/焦点距離」以下のシャッタースピードになる場合は、三脚を使用しましょう。
50mmの画角で撮影する場合は、1/50秒にする。
150mmであれば、1/150秒にする。
F値はこれ以上下げたくない、シャッタースピードもこのままにいしたい、でも明るく撮りたいという人もいると思います。
そのような人は、最終手段である次のISO感度の設定を変えましょう。
ISO感度を上げる
ISO感度が最も低い値になっているのであれば、ISO感度を上げましょう。
ISO感度というのは、カメラが光を感じる度合いのことです。
ISO感度を上げると、無理やり光を多く取り込んでいるように感じさせることができます。
- 暗い場所での撮影:ISO 400〜12800
- 明るい場所での撮影:ISO 100(最小値)
ISO感度を上げると、写真を明るく撮影することができます。
しかし、デメリットとしてISO感度を上げすぎると、ノイズが発生し画質が悪くなります。
見ればわかる通り、2枚目の写真の方がザラザラしていて画質が悪いです。
基本的に、露出補正・F値・シャッタースピードで対応できるのであれば、そっちで対応する方が無難です。
どうしてもその3つでは対応ができない、という場合にのみISO感度は変更するようにしましょう。
どんな時に写真が暗くなるのか
主に次の2つでの撮影の際に写真が暗くなってしまいます。
- 逆光での撮影
- 白い被写体を撮る時
逆光での撮影
逆光で撮影する場合、測光モードによっては写真が暗くなってしまいます。
iPhoneのカメラで暗いところをタップすると、タップした部分が明るく写るようになりますよね。それは、タップした部分で測光を行っているからです。
逆光の時に、被写体の周りで測光すると、もちろん太陽の方が明るいので被写体が暗く写ってしまいます。
そのため、被写体で測光を行う必要があります。
測光モードは以下のような設定があります。
スポットであれば被写体にピンポイントで測光することができます。
マルチ (初期値):
複数に分割したモニターを各エリアごとに測光し、画面全体の最適な露出を決定する(マルチパターン測光)。
中央重点:
モニターの中央部に重点をおきながら、全体の明るさを測光する(中央重点測光)。sony公式より引用
スポット:
画面中央部だけで測光する(スポット測光)。逆光にある被写体や、背景と被写体のコントラストが強いときに便利。
逆光でもポートレートを綺麗に撮る方法はこちらの記事で紹介しています。
スマホで撮れないプロのようなポートレート撮影をしたい人には絶対参考になります!
>>【ポートレート】逆光でも綺麗に撮る方法|カメラの設定の注意点
白い被写体を撮る時
さっき説明した測光で、カメラが勝手に適正な明るさで撮ってくれます。
ですが、その測光の機能も万能ではありません。
真っ白なものを撮ろうとすると、明るいものだとカメラが判断して暗く写そうとしてしまいます。
目で見ているより暗いなと感じたら、露出補正をプラスにして撮影しましょう。
まとめ
今回は、写真が暗い時の4つの解決方法について解説してきました。
- 露出補正をプラスにする
- F値を下げる
- シャッタースピードを遅くする
- ISO感度を上げる
これらの方法を順番に試してもらえば、明るい写真を撮ることができるようになります。
最初は一つずつ確認をするのが大変かもしれませんが、慣れれば簡単に感じると思います。
カメラは慣れること・繰り返しが大切だと思いますので、是非頑張ってください。
そんじゃまた!
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