リーディングラインって何?
奥行き感のある写真を撮りたい。
リーディングラインを構図に取り入れると
奥行き感が出て写真の完成度が一気に上がります。
ということで今回は、写真に奥行き感を出す「リーディングライン」について解説していきたいと思います。
・リーディングラインとは
・リーディングラインがもたらす効果!
・リーディングラインの見つけ方
それでは、解説していきましょう!
リーディングラインとは
ポートレート、風景、動物の写真など…どんな写真にでも取り入れることができます!
説明するより実際に見てもらった方がわかりやすいと思うので、こちらの写真を見てください。
この写真を見てもらうと、手前から奥に伸びている道路に目がいって、
どんどん奥の方に視線が誘導されませんでしたか?
このように、視線を誘導するようなもののことをリーディングラインと言います!
リーディングラインは、曲線だけではなく直線でもいいですし、人工物でも自然のものでもなんでもOKです。
よく使われるリーディングライン
良く使われるのは、道路や川や木などです。
人の視線は無意識のうちにその線上へと誘導されます。
これがサンプルです!
どこがどうリーディングラインなのかを考えてみてください。
おすすめの構図
この構図を取り入れると自然とリーディングラインが生まれます
構図に関しては、こちらで詳しく解説しているので、構図についてもっと知りたい人はぜひチェックしてみてください。
>>【カメラ】構図とは|かっこいい写真を撮る10個の方法
1点注意ですが、放射線構図とリーディングラインはイコールではありません。
リーディングラインは、線の先に主題がありそれを引き立たせるために存在します。
それに対して放射線構図は、線の先に主題が存在するとは限りません。
1枚目の写真がリーディングラインになっていて、道の先に雪山が主題として存在します。
2枚目は、道が続いていますがその先に特に主題はなく地平線が広がるだけの写真になっています。
どちらも素晴らしい写真ですが、リーディングラインという意味では2枚目には存在しません。
リーディングラインがもたらす効果
リーデングラインを構図に取り入れると、こんなメリットがあります。
- 写真に奥行き感が出る
- 主題を引き立たせることができる
写真に奥行き感が出る
遠くに道が続いている写真があれば、人間は勝手に奥に空間があると認識してしまいます。
実際は2次元の写真でも、リーディングラインがあるだけで、奥行きを認識させやすくなります!
この奥行き感を感じるのを逆手に取ったのが、トリックアートです。
ただの絵なのに、まるで飛び出してるように見える絵を見たことがある人も多いと思います。
あれは人間が勝手に突き出ている・凹んでいると認識してしまうので飛び出しているように錯覚します!
主題を引き立たせることができる
先程のこの写真ですが、リーディングラインである道路を消した写真と見比べてみましょう。
印象の違いは明らかだと思う!
最初の写真は、リーディングライン(道路)があるので写真の奥に視線が誘導され、その先にビルがあります。
そうなっていることで、ビルが非常に引き立ちますし写真全体のバランスもよく見えます。
対して、2枚目はビルは綺麗なのに、奥行き感もなくのっぺりした写真に見えます。
田舎の人が、都会に出てきてスマホで撮った写真みたい
このように、リーディングラインがあるだけで主題が引き立つだけでなく、写真のバランスもよく見えます!
リーディングラインの見つけ方
リーディングラインは、如何に見つけられるかにかかっています!
まずはザクっと、リーディングラインになり得るものを思いつく限り列挙してみたいと思います。
人工物
道路、通路、階段、柵、壁、橋、水路、滝、道路の白線
自然の物
小道、川、海岸線、波、草、木、崖、岩、雲、動物の群れ
とりあえず本当に列挙してみた
見つける方法は、常にリーディングラインを意識しながら
「何か奥行き感のあるもの」「遠くに続く何か」を探し続けるしかありません。
最初の方は難しいと思うので、有名な撮影スポットで人の写真の真似をしてみるのがおすすめです!
有名な観光地などは、SNSにも多く素敵な写真があります。
そこからリーディングラインが取り入れられている写真を見つけて、真似をしてみてください。
まとめ
今回は、写真に奥行き感を出す、主題を引き立たせる「リーディングライン」について解説してきました。
リーディングラインという存在を知っているか、知らないかだけでもかなり写真に差が出ると思います!
これから写真を撮りにいかれる時は、周りにリーディングラインがないか常に意識しながら歩いてみてください。
最初は大変かもしれないですが、だんだん慣れてくると感覚で分かるようになってきます。
この記事を読んで、皆さんの写真のレベルがアップしてくれると嬉しいです!
そんじゃまた!
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