カメラを始めるとよく聞く「35mm換算」ってなに…
何を計算してるんですか?
簡単に言うと焦点距離の基準のことです。
今回は誰にでもわかるようできるだけ簡単に解説します!
今回は、35mm換算は何なのか、なぜ必要なのか。
またその計算方法について説明していきたいと思います。
35mm換算が理解できると、レンズを選ぶ時に焦点距離がイメージしやすくなります。
逆に知らないと、当然のように35mm換算の話をされるので話についていけなくなってしまいます…
テレ端300mm(35mm換算450mm)で撮ったやつだけどちょっと甘いよね でも別に普通に見る分には全然許容範囲内だし pic.twitter.com/HPwgIyMuj2
— 𝒀𝒂𝒕𝒐𝒊𝒈𝒂𝒘𝒂 (@Yatoigawa) November 15, 2021
電車の乗り継ぎで少し時間があったので5分だけ『時の広場』で撮影。
— こばやん (@S_kobayan90) November 14, 2021
35mm換算で24mm相当だとやっぱり狭いのでもっと広角レンズで撮りたいなと思った次第。
Xマウント用レンズでは持ってないんだけどね…。 pic.twitter.com/7oqvKH81IT
このツイートを見て読んで、「?」となった方はこの記事を読んで理解しておきましょう!
焦点距離についてよく分からない方は、先にこちらの記事を読んでみてください。
>>【mmとは】カメラ:レンズの画角と焦点距離について解説
・35mm換算とは
・35mm換算が必要な理由
・35mm換算の計算方法
それでは説明していきましょう!
35mm換算とは
35mm換算というのは、焦点距離を統一して表記するための基準となる数値のことです。
レンズの焦点距離を示すmmとは意味が違いますのでご注意ください。
35mm換算が必要な理由
まずは、イメージセンサーの種類から説明します。
イメージセンサーの種類
主流なイメージセンサーの種類はこちらです。
センサーサイズが変わると画角が変わる
この写真は同じ位置から、同じレンズで撮影しています。
同じレンズなのにこんなに差が生まれます!
このように、センサーサイズが変わると写る画角が変わってしまいます。
みんながセンサーサイズを考えずに「レンズの焦点距離」を伝えても、全く伝わらなくなってしまいます。
レンズの焦点距離の表記の意味が無くなってしまうんです。
Aさん(フルサイズ)が50mmで撮ってるよ!と教えてもらったので、Bさん(APS-C)も50mmで写真を撮ったけど同じ写真が撮れない。といったことが起きます。
それだと話がしにくいので、35mm換算に計算し直して統一の基準で話をしようとなったわけです。
それぞれが35mm換算にした数値で話すことで、初めて焦点距離の数値が意味を持つようになります。
皆で同じ基準で話をするために、35mm換算がいるってことです!
これを知らないと、話ができないので知っておきましょう。
35mm換算の計算方法
では、実際にセンサーサイズ毎の計算方法を紹介していきます
フルサイズの場合
フルサイズの焦点距離を基準としているため、フルサイズ機をお持ちの方は35mm換算の計算をする必要はありません!
50mmのレンズであれば、「35mm換算50mmで撮ってるよ」と言えばOKです。
APS-Cの場合
35mm換算 = レンズの焦点距離 × 1.5
APS-C機をお持ちの方は、レンズに書かれている焦点距離に1.5を掛けた数値が35mm換算の焦点距離になります。
例えば、50mmのレンズであれば、50mm×1.5=75mmとなります。
なので話をする時は「35mm換算75mmで撮ってるよ」というと伝わりやすいです!
キャノンのAPS-C機の場合のみ、1.6倍になりますのでご注意ください!
マイクロフォーサーズの場合
35mm換算 = レンズの焦点距離 × 2.0
マイクロフォーサーズ機をお持ちの方は、レンズに書かれている焦点距離を2倍したら35mm換算の焦点距離になります。
APS-Cに比べて、2倍なので計算が楽で良いですよね。
僕もOLYMPUSのOMDを持っているので、よく計算しています。
なので、50mmのレンズの場合は「35mm換算100mmで撮ってるよ」と言えば伝わりやすいです!
35mm換算一覧
参考までに35mm換算の一覧を載せておきますので、パッと計算できない時に活用ください!
焦点距離(35mm換算) | APS-C | マイクロフォーサーズ |
---|---|---|
8mm | 12 | 16 |
14mm | 21 | 28 |
25mm | 38 | 50 |
50mm | 75 | 100 |
100mm | 150 | 200 |
150mm | 225 | 300 |
200mm | 300 | 400 |
300mm | 450 | 600 |
400mm | 600 | 800 |
500mm | 750 | 1000 |
35mmの意味は
そもそも35mm換算ってどこから生まれた言葉なの?
という疑問にお答えすると
フルサイズセンサーは、35mmフィルムと同じ大きさで作られました。
昔は35mmで表現された画角が主流だったので、今でも基準として使用されています。
最近ではフルサイズ換算っていう人も増えてきています
まとめ
35mm換算は、焦点距離を統一して表記するための基準となる数値のこと!
センサーサイズが異なると、同じレンズで撮っても異なる画角(広さ)の写真になってしまいます。
なので、共通の単位に修正して伝える必要があります。
センサーサイズ毎の計算方法はこの通り。
これで計算した結果で会話すれば、共通の焦点距離になります!
35mm換算を理解すれば、共通の焦点距離で話ができます。
レンズを選ぶときにも参考になるので、知っておくと便利な知識です。
>>レンズ6種類:特徴の違いを徹底解説
カメラ初心者の人の参考になれば嬉しいです!
そんじゃまた!
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