悩む人夜景を撮ったのに、なぜかブレてしまう…



そんな悩みを抱えていませんか?
せっかくの美しい夜景や、幻想的な花火、そして念願の星空をカメラに収めようとしたのに、写真を見ると何だかぼやけている…。
その原因は、あなたがカメラのシャッターボタンを押した瞬間のわずかな「振動」かもしれません。
この記事では、そんな写真の悩みを一瞬で解決し、あなたのカメラ撮影をワンランク上に引き上げるアイテム、「レリーズ」について、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します。
こんな人におすすめの記事です
- レリーズとは何か、その役割と種類
- レリーズがどんな撮影に役立つのか、具体的な作例
- 自分に合ったレリーズの選び方
- レリーズがなくても手ブレを防ぐ方法
これまでの「手ブレ」による失敗写真とはもうおさらばです!
それでは説明していきましょう!
レリーズとは?カメラ撮影を劇的に変える小さな相棒


簡単に言うと、カメラのシャッターボタンを操作するための「リモコン」だと理解してもらって大丈夫です。
この小さなアイテムには、主に2つの重要な役割があります。
手ブレを完全に無くす
特に、三脚を使っていても、シャッターボタンを押す指の力だけでカメラがわずかに揺れてしまうことがあります。
このわずかな揺れは、普段の撮影では気づきませんが、シャッタースピードを遅くする「長秒露光(長時間露光)」の撮影では、致命的なブレの原因になります。
レリーズを使えば、カメラ本体に一切触れることなくシャッターを切れるため、物理的な揺れをほぼ完全に防ぐことができます。
シャッターチャンスを逃さない
ファインダーを覗いてシャッターボタンに指をかける…という動作には、わずかなタイムラグが生じます。
しかし、レリーズを使えば、カメラを三脚に据え付けたまま、肉眼で被写体の動きを観察し、動いた瞬間に手元のボタンを押すことができます。
これにより、一瞬のシャッターチャンスを逃すことなく、狙った瞬間を正確に捉えることが可能になります。
【必須】レリーズが活躍する具体的な撮影シーン
レリーズは、特定の撮影シーンにおいて、あなたの表現の幅を飛躍的に広げてくれます。
ここでは、レリーズが特に力を発揮する代表的な撮影シーンを紹介します。
シーン1:夜景・星空・風景写真
夜景や星空を撮影する際は、カメラに多くの光を取り込むために、シャッタースピードを数秒から数十秒、ときには数分に設定します。
三脚を使うことが前提となりますが、それでもシャッターボタンを押す瞬間の揺れが、写真のシャープさを損なう大きな原因となります。
レリーズと三脚を組み合わせることで、「揺れ」をゼロにでき、ビルの一本一本の線や、夜空の無数の星々を、驚くほどクリアに写すことができます。これは、レリーズが最も活躍するシーンと言えるでしょう。


シーン2:花火や光の軌跡を撮る「バルブ撮影」
「バルブモード」とは、シャッターボタンを押している間、シャッターをずっと開け続ける撮影モードです。
花火の撮影では、いつ花火が開き、いつ光が消えるか予測できません。そのため、バルブモードにして、花火が上がってから消えるまでシャッターを開けっ放しにする、という撮影方法がよく用いられます。
この時、シャッターボタンを指で押し続けるのは至難の業です。
レリーズには、ボタンを押したままロックできる機能が付いているものが多く、この機能を使えば、長時間指で押し続ける必要がありません。
これにより、疲れることなく、完璧なタイミングで花火を撮影できます。


シーン3:望遠・マクロ撮影
望遠レンズやマクロレンズ(接写レンズ)を使った撮影では、わずかなカメラの動きが、写真では大きなブレとして現れます。
望遠で遠くの被写体を撮ろうとするとき、少し手を動かしただけで、ファインダーの中の景色が大きく揺れる経験をしたことがあるでしょう。これと同じ原理で、シャッターボタンを押す力だけでも、ブレが発生してしまいます。
レリーズを使えば、カメラとレンズをしっかりと三脚に固定したまま撮影できるため、被写体の細かなディテールまでシャープに捉えることができます。


自分に合ったレリーズの選び方:3つのポイント
レリーズは、カメラメーカー純正品から、安価なサードパーティ製まで様々な種類があります。
自分の撮影スタイルに合わせて、最適なレリーズを選びましょう。
ポイント1:有線式か無線式か
レリーズには、カメラとケーブルで繋ぐ「有線式」と、Bluetoothや赤外線で通信する「無線式」があります。
有線式レリーズ
- メリット: 電波状況に左右されず、安定して確実にシャッターを切ることができます。電池が不要なモデルが多いです。
- デメリット: ケーブルの長さ以上の場所から撮影できません。ケーブルが風で揺れたり、物に引っかかったりすると、かえってブレの原因になる可能性もあります。
無線式レリーズ
- メリット: ケーブルがないため、離れた場所から自由に撮影できます。集合写真や自撮りなど、幅広いシーンで活躍します。
- デメリット: 電波状況によってはシャッターが切れなかったり、タイムラグが生じることがあります。バッテリーが必要になります。
確実にシャッターを切りたい風景撮影や、撮り直しがきかない貴重なシーンでは有線式が、自由に動いて撮影したい場合は無線式がおすすめです。
ポイント2:メーカー(純正品かサードパーティ製か)
純正品
- 特徴
-
カメラメーカー(SONY、Canon、Nikonなど)が販売しているレリーズです
- メリット
-
カメラとの互換性が保証されており、安心して使用できます。耐久性も高い傾向にあります
- デメリット
-
サードパーティ製に比べて価格が高いです
SONY
CANON
NIKON
サードパーティ製
- 特徴
-
カメラメーカー以外のメーカーが販売しているレリーズです
- メリット
-
純正品より安価なものが多く、手軽に試すことができます。様々な機能が搭載されたモデルも豊富です
- デメリット
-
カメラの機種によっては相性が悪い場合があり、購入前に互換性をしっかり確認する必要があります
「まずは試してみたい」という初心者の方には、安価なサードパーティ製から始めるのも良い選択です。
ポイント3:インターバルタイマー機能の有無
一部のレリーズには、「インターバルタイマー機能」が搭載されています。
この機能は、設定した時間間隔で、自動的にシャッターを切り続けてくれるものです。
- タイムラプス撮影: 雲の流れや植物の成長など、時間の経過を早送りで見せる映像を撮影する際に使用します。
- 星の軌跡撮影: 星の動きを光の線として記録する、天体写真の撮影に欠かせない機能です。
少し上級者向けの機能ですが、将来的にこのような撮影に挑戦してみたいと考えているなら、最初からインターバルタイマー機能付きのレリーズを選んでおくと良いでしょう。
レリーズがなくても手ブレを防ぐ対処法



「レリーズをまだ持っていないけど、今すぐ夜景を撮りたい!」



そんな時でも大丈夫!
レリーズがなくても、カメラの手ブレを防ぐことができる簡単な方法があります。
カメラの「セルフタイマー」を使う
シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまでに数秒の猶予が生まれるため、ボタンを押した際に発生するカメラのわずかな揺れを防げます。
レリーズと全く同じ効果ではありませんが、手ブレのない写真を撮るための最も手軽で効果的な方法です。
スマートフォンのアプリを使う
最近の多くのデジタルカメラには、Wi-FiやBluetooth機能が搭載されています。
カメラメーカーが提供している専用のスマートフォンアプリを使えば、スマートフォンをレリーズとして活用できます。
画面上でライブビューを確認しながらシャッターを切ることもでき、非常に便利です。
まとめ
今回は、カメラの「レリーズ」について、その役割から選び方までを詳しく解説しました。
- レリーズとは:カメラに触れることなく、手ブレを防いでシャッターを切るためのリモコン
- 活躍シーン:夜景、バルブ撮影、望遠・マクロ撮影など
- 選び方:有線か無線か、純正品かサードパーティ製か、インターバルタイマーの有無をチェック
- 代用策:セルフタイマーやスマホアプリでも手ブレを防げる
レリーズは、写真の世界における「こだわり」の第一歩です。
シャッターを押すという、写真撮影における最も基本的な動作にさえ細心の注意を払うことで、あなたの作品は劇的に変わります。
ぜひ、この記事を参考にレリーズを試して、これまでとは一味違う、シャープで美しい写真を撮りに行きましょう。
そんじゃまた!





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