ライトを撮るとたまに暗く写る…
不要な縞模様が写ってしまう。
人工灯を撮る時は、シャッタースピードに注意する必要があります
今回はイルミネーションを例に、フリッカー現象について解説します。
イルミネーションや、人工灯を活用した写真を撮る人は理解しておきましょう。
シャッタースピードを知らないよという人は、まずこちらの記事からどうぞ。
>>【超重要】F値・シャッタースピード・ISO感度とは?
・フリッカー現象とは?
・ライトを撮る時のシャッタースピードについて
・フリッカーレス機能
・イルミネーション撮影におすすめのアイテム
それでは説明していきましょう!
フリッカー現象とは
蛍光灯は1秒間に100回〜120回点滅を繰り返しています。
そのため、シャッタースピードが120分の1秒より早いと、シャッターを切るタイミングによってライトが暗く映ります。
このちらつきのことを「フリッカー現象」と呼びます。
フリッカー現象の影響を受けないようにするには、シャッタースピードに意識する必要があります。
では、シャッタースピードの設定方法を解説します。
シャッタースピードの設定
シャッタースピードを1/80秒にすると、フリッカー現象の影響を受けなくなります。
必ず明るく写真が撮れ、イルミネーションでも失敗しなくなります。
先ほども説明した通り、シャッタースピードが早すぎるとライトが消える一瞬を撮影する可能性があります。
そのため、光っている時も消えている時もシャッターを開けておくと必ず明るく撮ることができます。
シャッタースピードが遅い方がいいなら、もっと遅くてもいいの?
確かにもっと遅くしてもライトは明るく撮れます。
しかし、シャッタースピードが遅いと、手ブレが発生してしまいます。
カメラを手で持って撮影する時は、シャッタースピードは速い方が良いと言えます。
(手ブレが発生しないようにするため)
そのため、フリッカー現象の影響を受けない・手ブレもしないシャッタースピードにする必要があります。
それが、1/80秒ということです
三脚を使えば問題ありませんが、手持ちの場合は1/80秒より遅いと手ブレのリスクが大きくなります。
写真がブレてしまう原因と対策方法はこちらで解説しています。
>>【写真がぶれる】原因と対策を簡単解説
フリッカーレス機能について
カメラによっては自動的にフリッカー現象を回避する機能がついています。
街並みでの撮影や、イルミネーション撮影が好きな人は、カメラを選ぶ際に確認しておいてもいいと思います。
機能が備わっている機種の場合は、メニューからフリッカーレス機能をONにしましょう。
僕の持っているSONYのα7ⅲにはこんな感じで設定があります。
フリッカーレス撮影機能をONにすれば、フリッカー現象を気にせず撮影できます。
しかし、この機能は蛍光灯の光源にしか効果がありません。
LED光源には、この機能は効果を発揮しないので注意が必要です!
なぜLEDライトに機能しないかを簡単に説明します。
フリッカーレス機能というのは、ライトが光っているタイミングをカメラが判断して写真を撮ってくれる機能です。
蛍光灯のチラつきの速度であれば、カメラが自動で判別できます。
ですが、LEDは蛍光灯よりチラつきが速いので、カメラがLEDのチラつき速度についていけないのです。
そのため、LED光源を撮影する時は自分でシャッタースピードを遅くする必要があります!
イルミネーション撮影におすすめのアイテム
イルミネーションをより印象的に撮りたいという人におすすめのアイテムがあります。
それがこちら
クロスフィルターと呼ばれるフィルターです。
イルミネーションの点光源からクロス効果で、光のきらめきをより印象強く表現することができます。
簡単に言うと、「ピカーン!キラーン!」といった印象になります。
作例はこちらです。
このように、普通に撮ると物寂しくなる場所でもクロスフィルターを使えば印象的な写真にすることができます。
イルミネーションを撮影する時は、ほぼ必須と言っても過言ではないアイテムです!
是非これから撮る機会がある人は購入してみてください。
まとめ
難しくてよくわからない人は、シャッタースピードが1/80秒になるように設定して撮影しましょう。
失敗の代表例としてイルミネーションがありますが、折角の機会なので綺麗に写真を撮りたいですよね。
今回、解説した内容を実践できればライトが暗く写ってしまうようなことはありませんので、練習しておきましょう。
家の中でも試すことができるので、シャッタースピードを変えて試してみてください。
知識がなくて残念な写真ばかりにならないよう、しっかりと覚えておいてください。
そんじゃまた!
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