
SNSとかネットでよく見る「撒き餌レンズ」って何?



初心者の1本目におすすめのレンズです!
こんな人におすすめの記事です
- 撒き餌レンズが何かを知りたい
- 撒き餌レンズのメリットを知りたい
- 撒き餌レンズのデメリットも知っておきたい
それでは紹介していきましょう!
撒き餌レンズとは?安価なのに高性能な初心者向けレンズ


一般的に、レンズのF値が低くなると価格は高くなりますが、撒き餌レンズは例外的に非常に手頃な価格で提供されています。
なぜ、メーカーはこのようなレンズを安く販売するのでしょうか?その理由は、「写真撮影の楽しさを知ってもらうため」です。
撒き餌レンズの目的:メーカーとユーザーのWin-Winな関係
カメラメーカーは、より多くの人にレンズ交換式のカメラを楽しんでもらいたいと考えています。
そのための最初の「きっかけ」として、撒き餌レンズは最適な役割を果たします。
ユーザー側のメリット
手軽な価格で、プロのようなボケ味や暗所での撮影など、スマホでは表現できない写真が撮れるようになります。
これにより、写真の楽しさを実感し、本格的にカメラにハマるきっかけを得られます。
メーカー側のメリット
撒き餌レンズで写真の楽しさを知ったユーザーが、さらに表現の幅を広げたいと考えるようになり、2本目、3本目と高価なレンズを購入してくれることを期待しています。
この戦略は、ユーザーにとって「コスパ最強」のレンズを手に入れることができ、メーカーにとっては将来的な顧客を獲得できる、まさにWin-Winの関係と言えます。


撒き餌レンズの4つのメリット
撒き餌レンズの最大の魅力は、その優れたコストパフォーマンスにあります。



具体的にどのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。
1. 圧倒的な安さ
撒き餌レンズの最大のメリットは、何といってもその価格です。同じ焦点距離の他のレンズと比べると、その価格差は一目瞭然です。
例えば、ソニーの50mmのレンズで比較してみましょう。
レンズ | F値 | 金額(税込) |
SEL50F18F (撒き餌レンズ) | F1.8 | 約33,150円 |
SEL50F25G | F2.5 | 約79,200円 |
SEL50F12GM | F1.2 | 約279,400円 |
※上記はヨドバシカメラでの参考価格です。
この表を見てもわかる通り、撒き餌レンズは他のレンズに比べて圧倒的に安価です。
中古市場であれば、さらに安く手に入れることも可能です。
初めて交換レンズを購入する人にとって、この価格は非常に魅力的ですよね!
中古のお得な購入方法


2. F値が低く「明るい」写真が撮れる
撒き餌レンズの多くは、F値がF1.8やF1.4といった低い値に設定されています。
F値が低いほど、より多くの光をレンズ内に取り込むことができます。
これは、以下のようなメリットにつながります。
被写体をくっきりと際立たせるボケ表現
これにより、主役となる人物や花などを美しく浮かび上がらせ、印象的な写真を撮ることができます。
暗い場所でも手ブレしにくい
室内や夜景など、光の少ない場所でもシャッタースピードを速く保てるため、手ブレを抑えて鮮明な写真を撮影できます。
スマホやキットレンズではなかなか表現できない、プロのような写真を手軽に楽しむことができます。
3. 暗いシーンに強く撮影の幅が広がる
カフェやレストランの薄暗い空間、夕暮れ時や夜の街など、光が少ない場所でもクリアな写真を撮ることが可能です。
これにより、撮影できるシーンの幅が格段に広がります。例えば、以下のようなシーンでの撮影に特に力を発揮します。
- カフェや室内でのポートレート
- 夜景やイルミネーション
- 星空や天体観測
4. 汎用性が高い標準画角
多くの撒き餌レンズは、焦点距離が50mmに設定されています。
これは、人間の視野に近いとされ、「標準画角」と呼ばれています。
この画角は、以下のような被写体の撮影に適しており、非常に汎用性が高いのが特徴です。
- ポートレート: 人物のバストアップや全身を自然な形で捉えることができます。
- 風景: 広すぎず狭すぎない画角で、目の前の景色をそのまま切り取ることができます。
- スナップ: 日常の風景を切り取るのにも最適です。
撒き餌レンズの2つのデメリット
撒き餌レンズは非常に優秀ですが、すべての面で完璧というわけではありません。



デメリットも理解した上で購入を検討しましょう
1. AF(オートフォーカス)性能が劣る場合がある
一部の撒き餌レンズは、高価なレンズに比べてAF性能(ピントが合うまでの速さ)が劣る場合があります。
- AFが遅い: 高速で動く被写体(動物、スポーツ、走り回る子どもなど)を撮影する際、ピントが追いつかず、シャッターチャンスを逃してしまう可能性があります。
- 迷うことがある: 光量が少ない場所や、コントラストが低い被写体では、ピントがなかなか合わないことがあります。
もちろん、全く使えないわけではなく、あくまで高価なレンズに比べると劣る程度になります。
風景や静物、落ち着いたポートレートなど、被写体が静止している場合は、全く問題なく使用できます。
2. さらなる高画質なレンズは存在する
撒き餌レンズは価格以上の性能を持っていますが、上位モデルのレンズと比較すると、描写性能は劣ります。
- 解像度: レンズの隅々までシャープに描写する性能は、高価なレンズの方が優れています。
- 収差: 色のにじみ(色収差)や歪み(ディストーション)など、画質の低下につながる「収差」が目立つ場合があります。
しかし、これはあくまで高価なレンズと比較した場合の話です。
多くの初心者や趣味で写真を撮る人にとっては、撒き餌レンズの画質で十分に満足できるレベルです。
まとめ


- 撒き餌レンズとは、「安価でありながらF値が低く、明るいレンズ」のこと。
- メリットは、「圧倒的な安さ」「背景がよくボケる」「暗い場所に強い」「汎用性が高い」こと。
- デメリットは、「AF性能が劣る場合がある」「より高画質なレンズも存在する」こと。
「本格的にカメラを始めてみたいけど、高いレンズは手が出せない…」
「スマホでは撮れない、もっと写真を楽しみたい!」と考えている人にとって、撒き餌レンズは最高の選択肢です。


撒き餌レンズは、単焦点レンズです。
単焦点レンズがどんなレンズか知らない方は、購入の前に絶対にこの記事を読んでおいてください。





撒き餌レンズはコスパ最強なので、選択肢の1つに入れてみてください。
そんじゃまた!


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