【SDカードの規格】規格やクラスの違いで転送速度が変わる|選び方や寿命

悩む人

SDカードってたくさん種類があるけど、何が違うの?

ゆーたそ

いざ買うとなると迷いますよね

デジタルカメラやスマートフォン、ゲーム機など、さまざまなデバイスで使われるSDカード。

いざ買おうと思っても、パッケージに書かれた「SDHC」「SDXC」「UHS-I」「V30」といった見慣れない記号に戸惑った経験はありませんか?

この記事は、そんなSDカード選びに悩む初心者の方に向けて、規格の基本から選び方のポイントまで、徹底的にわかりやすく解説します。

この記事を読めば、あなたの用途にぴったりのSDカードが、迷いなく選べるようになります。

この記事を読むとこんなことが分かります

・SDカードの規格やクラスについて
・用途に合わせたSDカードの選び方
・SDカードの寿命について

それでは解説していきましょう!

目次

SDカード選びの全体像:2つの重要な「規格」を理解する

SDカードを選ぶ上で最も重要なのは、「容量(種類)」「速度(スピードクラス)」という2つの規格を理解することです。これらを把握すれば、SDカード選びの9割は解決します。

まずは、これらの規格がなぜ重要なのかを、実体験を交えてお伝えしたいと思います。

1歳の赤ちゃんを連写で撮っていたとき、シャッターボタンが押せなくなりました。原因はSDカードに保存中だったから。その間に最高の笑顔を逃してしまい、めちゃくちゃ悔しい思いをしました。

この例は、「速度」がどれだけ重要かを示しています。シャッターを切った写真データをSDカードに書き込む速度が遅かったため、次のシャッターが切れず、貴重な瞬間を逃してしまったのです。

このように、単に「データを保存できればいい」と考えるだけでなく、「どんなデータを、どれくらいの速さで保存したいか」を考えることが、最適なSDカードを選ぶ鍵となります。

SDカードの「容量」の規格を理解する

SDカードは、保存できるデータの量(容量)によって3つの種類に分けられます。これはSDカードの物理的なサイズとは関係なく、互換性に関わる重要なポイントです。

SD(Standard Capacity)カード

  • 最大容量: 2GB
  • 特徴: SDカードの最も古い規格で、非常に小容量です。
  • 現在の立ち位置: 今ではほとんど流通しておらず、ごく古いデジタルカメラや携帯電話でしか使われません。日常的に写真や動画を撮る用途には不向きです。

SDHC(High Capacity)カード

  • 最大容量: 32GB
  • 特徴: SDカードの容量不足を解消するために開発された規格です。
  • 現在の立ち位置: デジタルカメラやビデオカメラ、ポータブル音楽プレーヤーなど、一般的な用途に幅広く使われています。写真であれば数千枚、フルHD動画であれば数時間分の保存が可能です。

SDXC(eXtended Capacity)カード(よく見るやつ)

  • 最大容量: 2TB
  • 特徴: SDカードの中で最も大容量の規格で、64GBからスタートします。
  • 現在の立ち位置: 4K動画撮影や高画質の写真の連写、RAWデータの大量保存など、大容量のデータを扱う用途に最適です。最近は価格も手頃になり、主流となりつつあります。

【互換性に関する超重要ポイント!】

SDカードの容量規格には、「上位互換」というルールがあります。

  • SDXC対応の機器 → SDXC、SDHC、SDのすべてが使えます。
  • SDHC対応の機器 → SDHCとSDが使えますが、SDXCは使えません。
  • SD対応の機器 → SDカードしか使えません。

古い機器で使う場合は特に注意が必要です。

新しいから高性能だろう」とSDXCカードを買っても、機器が対応していなければ認識されない可能性があります。

購入前には必ず、お持ちの機器がどの規格に対応しているかを確認しましょう。

SDカードの「速度」の規格を理解する

SDカードの速度規格は、データを「どれだけ速く書き込めるか」を示します。

これは、写真の連写や動画撮影において、データの取りこぼしを防ぐ上で非常に重要です。
速度規格にはいくつかの種類があり、SDカードの表面にマークとして表示されています。

① スピードクラス(Speed Class)

最も基本的な速度の規格です。SDカードに「C」の中に数字が入ったマークで表示されます。

  • Class 2(C2):最低書き込み速度 2MB/秒
  • Class 4(C4):最低書き込み速度 4MB/秒
  • Class 6(C6):最低書き込み速度 6MB/秒
  • Class 10(C10):最低書き込み速度 10MB/秒

現在流通しているSDカードのほとんどは「Class 10」に対応しています。これ以下の速度のものは、日常的な使用には不向きです。

② UHSスピードクラス(UHS Speed Class)

UHSは「Ultra High Speed」の略で、より高速なデータ転送を実現する規格です。
SDカードに「U」の中に数字が入ったマークで表示されます。

  • UHS Speed Class 1(U1):最低書き込み速度 10MB/秒
  • UHS Speed Class 3(U3):最低書き込み速度 30MB/秒

UHS対応の機器と組み合わせることで、Class 10よりも高速なデータ転送が可能になります。

4K動画撮影には、最低でもU3対応のカードが推奨されます。

③ ビデオスピードクラス(Video Speed Class)

主に4Kや8Kなどの高解像度動画撮影向けに策定された、比較的新しい規格です。
SDカードに「V」の中に数字が入ったマークで表示されます。

  • V6:最低書き込み速度 6MB/秒
  • V10:最低書き込み速度 10MB/秒
  • V30:最低書き込み速度 30MB/秒
  • V60:最低書き込み速度 60MB/秒
  • V90:最低書き込み速度 90MB/秒

動画撮影を行う場合は、お使いの機器が推奨するビデオスピードクラスを確認して選ぶと安心です。

高画質の動画ほど、より速いV90やV60のカードが必要になります。


用途別!SDカードの選び方ガイド

ここまでの知識を踏まえ、具体的な用途に合わせたSDカードの選び方を解説します。

ケース1:初めてカメラを買った人

「まずは手軽に写真を楽しみたい」という方には、容量も速度もバランスの取れたモデルがおすすめです。

  • 容量: SDHCカード(16GB〜32GB)
  • 速度: Class 10 または UHS Speed Class 1(U1)

これくらいのスペックでも、写真なら数千枚、フルHD動画も十分に撮影できます。

SDカードは消耗品と割り切り、本格的な撮影を始めたくなったら上位モデルへの買い替えを検討しましょう。

上位モデル

ケース2:写真撮影をガッツリ楽しむ人(連写やRAWデータ保存)

連写機能や高画質のRAWデータで撮影する場合、書き込み速度が重要になります。

  • 容量: SDXCカード(64GB〜128GB)
  • 速度: UHS Speed Class 3(U3)

U3対応の高速なSDカードを選ぶことで、カメラのバッファ(一時保存領域)がすぐに開放され、連写のストレスが軽減されます。RAWデータは容量が大きいため、SDXCを選ぶのが賢明です。

ケース3:4K動画をメインで撮影する人

4K動画は非常に大容量で、書き込み速度が安定していないと、撮影中に動画が途切れてしまうことがあります。

  • 容量: SDXCカード(128GB〜)
  • 速度: ビデオスピードクラス V30 以上

安定した4K動画撮影には、最低でもV30、できればV60やV90のカードがおすすめです。これらのカードは容量も大きいものが多く、長時間の撮影にも対応できます。

ケース4:ドライブレコーダー用

ドライブレコーダーは、常に上書きを繰り返す特殊な使用環境です。一般的なSDカードでは寿命が短くなることがあります。

  • 容量: SDHCまたはSDXC
  • 速度: UHS Speed Class 3(U3)
  • 特別なポイント: 「高耐久(Endurance)」モデルを選ぶ

ドライブレコーダー専用の「高耐久」と書かれたSDカードは、通常のものより繰り返し書き込みに強く、寿命が長くなります。

価格は少し高めですが、大切な映像を確実に記録するために、ケチらず専用品を選びましょう。

SDカードの大きさの変換するためには、ソケットのようなものが必要になります!

SDカードの寿命と注意点

SDカードはデータの長期保存には不向きな「消耗品」です。

一般的なSDカードの寿命は、書き込み回数によって決まります。
メーカーや使用環境にもよりますが、一般的な寿命は5年程度と言われています。

SDカードが突然読み書きできなくなる「故障」は、写真や動画のデータがすべて失われるリスクを伴います。そのため、以下の点に注意しましょう。

  • SDカードを「データの一時保管場所」と考える: 大切なデータは、撮影後すぐにパソコンや外付けHDD、クラウドサービスなどにバックアップを取りましょう。
  • 定期的な買い替え: 5年を目安に新しいSDカードに交換することをおすすめします。
  • フォーマットの頻度: 定期的にカメラ本体でSDカードをフォーマット(初期化)することで、データの断片化を防ぎ、カードのパフォーマンスを維持できます。

まとめ

SDカードは、私たちのデジタルライフを支える重要なアイテムです。
なんとなく適当に選んでしまうと、いざというときに後悔するかもしれません。

この記事で解説した「容量」と「速度」という2つの基本を頭に入れ、あなたの用途に合ったSDカードを選ぶことで、ストレスなく撮影を楽しむことができます。

【SDカード選びのチェックリスト】

  1. 容量(種類): 機器がSDXC、SDHCのどれに対応しているか?
  2. 速度(スピードクラス): 4K動画や連写をするか?
  3. 高耐久性: ドライブレコーダーなど特殊な用途か?

この3つのポイントを意識して、あなたに最適な一枚を見つけてくださいね!

そんじゃまた!

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