【完全ガイド】マクロレンズとは?初心者でもわかる選び方と使い方

悩む人

マクロレンズってどんな使い方するの?

ゆーたそ

なかなかイメージ付きにくいですよね

カメラの世界には、私たちの肉眼では捉えきれない「小さな世界」を写し出す魔法のようなレンズがあります。それが「マクロレンズ」です。

花びらの繊細な産毛、葉に乗った透明な水滴、食べ物のツヤ、アクセサリーの細やかな装飾…。

マクロレンズを使えば、普段見過ごしているような小さな被写体が、まるで別世界のように美しく、そして迫力ある姿で写し出されます。

この記事では、マクロレンズの基本的な知識から、他のレンズとの違い、焦点距離ごとの選び方、さらには実際の撮影テクニックまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

この記事を読めば、あなたの写真の世界はきっと大きく広がることでしょう。

ゆーたそ

小さな世界に入り込んだような写真を撮りたい人に、おすすめのレンズです。

こんな人におすすめの記事です

  • マクロレンズに興味がある写真初心者
  • 2本目以降のレンズを探しているカメラ愛好家
  • 花や小物、料理などの撮影が好きな方

それでは紹介していきましょう!

目次

マクロレンズとは?3つの特徴で「非日常」を体験しよう

マクロレンズがなぜ特別なレンズなのか、その核心となる3つの特徴を徹底的に解説します。

驚くほど近くに寄れる!「最短撮影距離」の秘密

カメラのレンズには、ピントが合う限界の距離「最短撮影距離」というものが必ずあります。
一般的なレンズでは、被写体に数十センチ以上近づくと、ピントが合わずぼやけてしまいます。

最短撮影距離
最短撮影距離

試しに、手持ちのスマホやカメラで目の前の花をできるだけ近づけて撮ってみてください。
ある一定の距離まで近づくと、ぼやけてピントが合わなくなるはずです。

しかし、マクロレンズは、この最短撮影距離が極端に短いのが特徴です。

レンズの種類によっては、被写体からわずか数センチの距離までピントを合わせることができます
これにより、肉眼では見えない被写体の細部を画面いっぱいに大きく写し出すことができるのです。

この特性は、テーブルフォトや料理写真にも威力を発揮します。
お皿の上に置かれた料理にぐっと寄ることで、その質感や湯気といった臨場感まで写真に収めることができます。

被写体を実物と同じ大きさで写す「等倍」の迫力

マクロレンズの性能を示す重要な指標に「撮影倍率」があります。
これは、被写体をカメラのセンサー上でどのくらいの大きさで写せるかを表す数値です。

マクロレンズの最大の魅力は、「1倍(等倍)」撮影ができることです。

  • 1倍(等倍): 実際の被写体と同じ大きさで、カメラのセンサー上に写る。
  • 0.5倍: 実際の被写体の半分の大きさで写る。

一般的なレンズの撮影倍率は0.5倍以下のものが多く、どれだけ近づいても、実際の大きさの半分より小さくしか写せません。しかし、マクロレンズは、この「等倍」で撮影できるため、被写体の持つ本来の迫力や美しさを余すことなく表現できます。

さらに、一部の特殊なマクロレンズには、「2倍」や「5倍」といった、肉眼では到底見ることのできない、小さな世界を拡大して撮影できるものも存在します。

主役が浮き立つ、美しい「ボケ」

マクロレンズの多くは「単焦点レンズ」です。

ズーム機能を持たない単焦点レンズは、ズームレンズと比べてF値(絞り)を小さく設定でき、より多くの光を取り込めます。
これにより、背景を大きくぼかすことができます。

マクロレンズは被写体にぐっと近づいて撮影するため、被写界深度(ピントが合う範囲)が非常に浅くなります。
結果として、背景がまるで絵画のように、ふんわりと溶け込むような美しいボケを生み出します。

このボケによって、被写体がくっきりと浮かび上がり、見る人の視線を主役に集中させることができます。

マクロレンズの種類と選び方:何mmを選べばいい?

ゆーたそ

マクロレンズにもいくつか種類があります

マクロレンズは、焦点距離(mm)によって、撮影できる距離や表現方法が変わってきます。
あなたの撮りたいものに合わせて、最適な一本を見つけましょう。

標準マクロレンズ(50〜60mm)

最も一般的で、バランスの取れたタイプです。

マクロ撮影だけでなく、通常の風景やポートレート、スナップ撮影にも使えるため、「マクロの世界を試してみたいけど、汎用性も欲しい」という初心者の方に最適です。

メリットデメリット
軽くてコンパクトなモデルが多い被写体にかなり近づく必要があるため、レンズの影が写り込みやすい
マクロ撮影と通常撮影のバランスが良い昆虫など、近寄ると逃げてしまう被写体には不向き
おすすめの被写体

花、小物、料理、テーブルフォト

中望遠マクロレンズ(90〜135mm)

被写体から少し距離を置いて撮影できるタイプです。

ポートレート撮影に適した焦点距離でもあり、マクロとポートレートの両方を楽しみたい方におすすめです。

メリットデメリット
被写体との間に適度な距離を保てるため、威圧感を与えずに撮影できる標準マクロに比べて、レンズが大きく重くなる傾向にある
望遠の特性により、背景がより大きくボケる
圧縮効果により、背景と被写体の距離が詰まって見える面白い表現ができる
おすすめの被写体

花、ポートレート、小動物

望遠マクロレンズ(200mm〜)

被写体からかなり離れた場所からでも、大きく写せるのがこのタイプです。

近寄れない被写体や、危険な生物を安全な場所から撮影するのに重宝します。

メリットデメリット
遠くの被写体を安全な場所から撮影できるレンズが非常に大きく、重く、高価になりやすい
背景を大きくぼかす効果が最も高い手ブレが起きやすく、三脚が必要になることが多い
おすすめの被写体

昆虫、野生動物、水槽の中の魚

マクロレンズで撮れる!撮影テクニックと意外な活用法

マクロレンズは、ただ小さなものを大きく撮るだけではありません。
少しのコツを掴めば、さらに写真表現の幅が広がります。

撮影テクニック

ピント合わせは「前後移動」

マクロ撮影では、ピントの合う範囲(被写界深度)が極端に浅くなります。

そのため、オートフォーカス(AF)だけでは、正確な位置にピントを合わせるのが難しい場合があります。

おすすめは、ピントをマニュアルフォーカス(MF)に切り替え、体を前後させてピントの山を探す方法です。
ピントが合ったと感じた瞬間にシャッターを切ると、失敗が少なくなります。

手ブレに注意!三脚を活用しよう

マクロレンズは、わずかなブレが写真に大きく影響します。

特に望遠マクロや超接写の際は、少しの体の揺れでも写真がブレてしまうため、三脚の使用を強くおすすめします。

光をコントロールしよう

被写体に近づきすぎると、カメラやレンズの影が写り込んでしまうことがあります。

これを避けるためには、ストロボやLEDライトを外部から当てたり、リングライトを使用したりするなどの工夫が必要です。
光を当てる角度を変えるだけで、被写体の質感や立体感が劇的に変わります。

意外な活用法

ポートレート撮影

中望遠マクロレンズ(90mm~105mm)は、人物のポートレート撮影にも最適です。
被写体との距離を保ちつつ、美しいボケを活かした写真を撮ることができます。

料理・テーブルフォト

マクロレンズの接写能力を活かせば、料理やスイーツの質感、水滴のツヤをリアルに表現できます。
SNS映えする写真を撮りたい人におすすめです。

ゆーたそ

単純な単焦点レンズとしても優秀なんです!

マクロレンズ選びのヒント:あなたの最初の1本は?

マクロレンズは、とても魅力的なレンズですが、初心者が最初に買う一本としては、少し注意が必要です

なぜ、最初の一本におすすめしないのか?

  1. 価格が高い: マクロレンズは、その特殊な性能から、他の単焦点レンズに比べて高価なモデルが多いです。
  2. 写りに癖がある: 接写に特化しているため、日常的なスナップ撮影では使いにくいと感じることがあります。

まずは「撒き餌レンズ」を検討しよう

もしあなたがまだカメラを始めたばかりなら、各メーカーから販売されている「撒き餌レンズ」を最初に購入することをおすすめします。

撒き餌レンズとは、安価でありながらF値が非常に低く、美しいボケが楽しめる単焦点レンズのことです。

このレンズで「ボケ」の楽しさを知り、写真にハマってから、次のステップとしてマクロレンズを検討するのが賢明な選択と言えます。

あなたに最適なマクロレンズを見つけるには

すでにカメラに慣れていて、2本目以降のレンズとしてマクロレンズを検討しているなら、以下を参考にしてみましょう。

標準マクロ(50〜60mm)

「マクロの世界を体験してみたい」。バランスの取れた、最初のマクロレンズとして最適です。

中望遠マクロ(90〜135mm)

「ポートレートもマクロも両方楽しみたい」。美しいボケを活かしたい人向けです。

望遠マクロ(200mm〜)

「昆虫や動物、近づけないものを撮りたい」。専門的な撮影を楽しみたい人向けです。

各メーカーのマクロレンズの紹介

各メーカから出ているマクロレンズを、画角ごとに分類して紹介します。

ゆーたそ

レンズの詳細については、リンク先で確認ください!

SONYのマクロレンズ

標準のマクロレンズ

中望遠のマクロレンズ

CANONのマクロレンズ

標準のマクロレンズ

中望遠のマクロレンズ

NIKONのマクロレンズ

標準のマクロレンズ

中望遠のマクロレンズ

OLYMPUSのマクロレンズ

広角のマクロレンズ

標準のマクロレンズ

FUJIFILMのマクロレンズ

標準のマクロレンズ

SIGMAのマクロレンズ

SIGMAはサードパーティなので、各メーカのマウントに合わせたレンズを販売しています。
購入する際は、ご自身のマウントを確認の上ご購入ください!

標準のマクロレンズ

SONY用

Canon用

ライカ用

NIKON用

中望遠のマクロレンズ

SONY用

NIKON用

タムロンのマクロレンズ

タムロンもサードパーティなので、各メーカのマウントに合わせたレンズを販売しています。
購入する際は、ご自身のマウントを確認の上ご購入ください!

広角のマクロレンズ

Canon用

NIKON用

標準のマクロレンズ

Canon用

NIKON用

マクロレンズの作例紹介

マクロレンズを使うとどんな写真が撮れるのか紹介したいと思います。

ゆーたそ

実際の作例をご紹介します!

水中写真で小さな魚を撮る時にも使います!

こちらは、実際に僕が撮影したものです。

ゆーたそ

クマノミの幼魚(3枚目)なんて
小指の爪ぐらいの大きさでした!

まとめ

マクロレンズは、ただ物を大きく写すだけでなく、これまで気づかなかったような被写体のディテールや、光の美しさを発見させてくれる特別なレンズです。

  • 最短撮影距離が短く、被写体にグッと寄れる。
  • 撮影倍率が高いため、実物以上に大きく写せる。
  • 美しいボケで、主役を際立たせる。

マクロレンズは、あなたの写真の可能性を広げ、新たな視点を与えてくれるでしょう。
ぜひこの魅力的な「小さな世界」への一歩を踏み出してみてください。

2本目以降のレンズとして興味のある人は検討してみてください!
マクロの世界は目で見る世界とは別世界なので、また違った楽しさがありますよ。

是非、レンズ沼にお越しくださいね・・・!

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そんじゃまた!

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