【初心者向け】フルサイズとAPS-Cの違いを簡単解説|おすすめはどっち

悩む人

カメラのフルサイズとAPS-Cの違いはなに?

ゆーたそ

初めてカメラを買うときに言われてもよく分からないですよね

こんな人におすすめの記事です

  • フルサイズ・APS-Cがそもそも何かわからない。
  • それぞれの特徴やメリット/デメリットが知りたい。
  • どっちがおすすめか知りたい

デザインや直感でカメラを選ぶことも大切ですが、性能を知っていて選ぶのと、知らずに選ぶのでは大きな差があります。

折角、大金を使って購入するなら、しっかりとした知識を持ってカメラを選ぶ方がいいですよね。

それでは解説していきましょう!

目次

フルサイズ・APS-Cの違い

まず、結論からお伝えしたいと思います。

フルサイズとAPS-Cの違いは、センサーサイズの大きさです。

悩む人

また、難しい単語が出てきてついていけないよ〜…

ゆーたそ

大丈夫!
順を追って説明していきます

まず、カメラにはイメージセンサーという部品が存在します。
イメージセンサーは、人間でいうとに当たる部分のことです。

ゆーたそ

そのサイズのことをセンサーサイズと呼んでいるんです。

カメラのレンズの奥にある黒い部分のことです。

イメージセンサー

このサイズが大きいものをフルサイズ・次に小さいものがAPS-Cと呼ばれています。

次のように色んな種類のセンサーサイズがあります。

センサーサイズ一覧
センサーサイズ一覧

センサーサイズが大きいほど、取り込める光の量が多くなります。
それによって、画質・ボケ・階調表現などに良い影響をもたらしてくれます!

光を取り込める面積

  • フルサイズ:36mm×24mm=864mm²
  • APS-C:23.6mm×15.6mm=368.16mm²

こちらでわかる通り、フルサイズとAPS-Cでは2倍以上の差があります。

しかし、センサーサイズが小さいことのメリットもあるので、しっかり最後まで読んでいってください!

まずは、フルサイズのメリットから解説していきます。

フルサイズのメリット

・画質が良い
・ボケが綺麗
・暗い場所での撮影が得意
・レンズの種類が豊富

画質が良い

フルサイズは、先程も言った通りカメラの中で最も取り込める光の量が多いです。

そのため、明るい場所や暗い場所の階調を調整する「ダイナミックレンジ」の幅が広くなります。

簡単に言うと、黒が1色ではなく、色んな黒を表現できるということです。
暗さの段階を表現できるので、白飛びや黒潰れの発生を抑えることができます。

フルサイズ階調

また、1画素あたりの面積が大きくなり、より多くの画像情報をセンサーに取り込めます。
そのため、フルサイズはAPS-Cに比べ画質の良い写真を撮ることができるんです。

ボケが綺麗

ボケの量が多く、ボケ方も綺麗ということ

ボケは、被写体までの距離や、レンズの焦点距離などが大きく関係します。
基本的に、焦点距離が長いほどボケの量は多くなります。

フルサイズとAPS-Cに同じレンズを付けても、センサーサイズの違いから焦点距離が同じにはなりません。

同じレンズを付けると、フルサイズの方が焦点距離が長くなるためAPS-Cよりボケの量が多くなります。

ゆーたそ

専門用語で被写界深度と言います。
興味があればこちらを読んでみてください。

暗い場所での撮影が得意

センサーサイズが大きいので、取り込める光の量が多く暗いシーンでの撮影が得意です。
限られた光でしっかりと写真を撮ることができます!

室内や夜間撮影が多い人にフルサイズをおすすめする非常に大きな理由です。

APS-Cでも暗いシーンでの撮影は可能ですが、ISO感度を上げた時のノイズ発生が問題になります。

ノイズというのは、写真がザラザラしてしまうことです。
ISO感度を上げすぎると、このようにノイズが発生してしまいます。

フルサイズには、高感度(ISO感度高)での撮影でもノイズを抑えることができる機種も多くあるのも大きなメリットです。

レンズの種類が豊富

ゆーたそ

フルサイズの方が、APS-Cに比べレンズの種類が豊富です。

焦点距離が異なるレンズの種類もそうですが、ハイエンドモデルもフルサイズにしか無いことが多々あります。

SONYを例にするとラインナップ数に24アイテムの差があります。
※コンバーター等含む

  • フルサイズ:44種類
  • APS-C:20種類

色んなレンズを使って、カメラを楽しんでいきたいという人にはフルサイズがおすすめです。

ですが、APS-C機でもフルサイズのレンズを使うことはできますので、それ程大きなデメリットではありません。

フルサイズレンズをAPS-Cに付けると、画角が狭くなってしまうので全くデメリットがない訳ではないです。
どの程度画角が狭くなるかはこちらの記事を参考にしてみてください。

フルサイズのデメリット

次にフルサイズのデメリットについてもしっかり紹介しておきます。

・値段が高い
・サイズが大きい

値段が高い

当然ですがフルサイズは、APS-Cに対して値段が高い傾向にあります。

気軽にカメラを始めてみたいという人には、かなり高い買い物になってしまいます。

SONY:フルサイズ

SONY:APS-C

ゆーたそ

10万円近くの差があります。

価格は確かにデメリットですが、中古であればより安く購入することもできます。
僕は、初心者には中古の本体・レンズをおすすめしています。

サイズが大きい

センサーサイズが大きくなると、それに比例してボディのサイズが大きくなります。

具体的に先ほど紹介したSONYのα7ⅳ(フルサイズ)とα6600(APS-C)を比べてみましょう。

項目α7ⅳα6600
サイズ約131.3 x 96.4 x 79.8 mm約120.0 x 66.9 x 69.3 mm
質量約573 g約418g
比較表

数字でみると大きな差に感じないかもしれませんが、実際に並べるとかなり違います。

質量も150gですが、スナップ撮影でずっと首から下げたり、手で持っておくことを想像するとかなり重たく感じます。

ゆーたそ

良い画質で撮りたいけど、気軽に持ち出せないのは悩ましいですね。

僕自身、始めて本格的に持ったカメラはAPS-Cよりセンサーサイズの小さいマイクロフォーサーズでした。

手軽にカメラを始めるという意味では、値段・サイズ・重さにおいて最高の選択だったように思います。

APS-Cのメリット

次にAPS-Cのメリットについて紹介します。

・ボディサイズが小さい
・画角が狭く望遠に有利
・レンズが安い

ボディサイズが小さい

ボディサイズが小さいと機動力が非常に高くなります

旅行から散歩まで、気軽にカメラを持ち出す気にさせてくれるサイズ感です。

それでいて、スマホと圧倒的な差のある写真を撮れるので、ちょっとカメラを始めてみたいという人におすすめ

初心者にとって、写真を撮る機会が多くなるのはカメラの上達に有利なのでおすすめです。

他にも、カメラバッグに入れて運ぶ必要もなく首に下げていられるのも大きなメリットです。
いいなと思った瞬間にシャッターを切ることができます!

画角が狭く望遠に有利

フルサイズと同じレンズを付けても、APS-Cの方が画角が狭くなります。

そのため、初心者でも手軽に望遠撮影を楽しむことができます。

簡単に言うと、APS-Cはフルサイズの1.5倍遠くの物を撮ることができます。

フルサイズとAPS-Cに同じ100mmレンズを付けると、フルサイズは100mm、APS-Cは150mmまで撮影することができます。

フルサイズの150mmで撮れるレンズは、20万円前後します。
それが数万円などで楽しめるのは非常に大きなメリットです。

フルサイズの150mmで撮れるレンズ

APS-Cの150mmで撮れるレンズ

画角についてこちらの記事で解説しています。

APS-Cのデメリット

・ステップアップがしにくい
・暗い場所での撮影が苦手

ステップアップがしにくい

ステップアップ

APS-Cでカメラを始めてカメラにハマると、もっといい写真を撮りたいと思うようになります。

ゆーたそ

最も簡単なステップアップ方法が、レンズを交換することです。

ですが、APS-Cはフルサイズに比べレンズの種類が少ないため、ステップアップしにくいです。

いざステップアップしたいと思った時に、ボディを変える必要があるのでハードルが高く感じてしまいます。

カメラを趣味にしていきたいと思っている方は、少し頑張ってフルサイズを購入することをおすすめします。

そういう僕もマイクロフォーサーズを始めて買いましたが、今ではフルサイズ買っとけばよかったと思っています。
ステップアップするまでの写真も綺麗に撮れたのにな、とちょっと後悔…

暗い場所での撮影が苦手

フルサイズのメリットでも解説しましたが、APS-Cはフルサイズに比べると暗い場所での撮影が苦手です。

悩む人

いやいや、別に暗闇ばかりで撮影するわけでもないし…

と思われるかもしれませんが、人間が思う暗闇とカメラが思う暗闇は全く異なります。

カメラは、天気が曇り・電気の付いた室内でさえも暗いと感じてしまいます。
暗い場所での撮影が苦手というのは、普段写真を撮るような場所でも影響が出てしまうということです。

しかし、フルサイズに比べて苦手というレベルなので、スマホに比べたら段違いで綺麗に撮れます。

暗所性能

どんな写真を撮りたいかイメージして、室内が多そうだなと思う人はフルサイズを検討してみてください!

フルサイズ・APS-Cどっちがおすすめ?

フルサイズvsAPS-C

まず大きく分けると、このような分け方になります。

  • カメラを趣味にしていきたい、多少資金に余力がある人はフルサイズ
  • ちょっとカメラを始めたい・手軽に持ち出したい人はAPS-C

さらに、細かくおすすめの人を分けるとこのようになります。

フルサイズ
APS-C
  • 綺麗な画質で撮りたい
  • ステップアップしていきたい
  • ボケのある写真が好き
  • 室内でも頻繁に撮る
  • 機動力が欲しい
  • カメラに挑戦してみたい
  • 望遠撮影も手軽にしたい
  • 外で撮ることが多い

僕はすでにカメラにハマっているので、いい画質で写真を撮れるフルサイズ一択です。
以前の僕に、良い写真が撮れるならお金を払ってフルサイズを選ぶべきだと伝えたいです。

スマホで撮れない写真を撮りたいのに、スマホに近いカメラを使っていては意味がないなと今では思います。

とは言っても、その人にはその人の使い方とか「求める写真」が違うのでフルサイズが正解ではないです。

ゆーたそ

僕はα7ⅲというフルサイズを使用しています

こいつは、何でも撮れるオールラウンダーなので初心者にも非常におすすめです。

カメラは意外と簡単に乗り換えられる

カメラの乗り換え

もし、APS-Cを購入して満足いなかったら意外と簡単に乗り換えられます。

なぜなら、カメラは傷をつけない限り価値が落ちにくいからです。

購入したカメラが中古の場合、さらに価値が落ちにくく購入時と変わらない金額で売れることも多々あります。

ゆーたそ

これがカメラは実質無料・資産と言われる理由です

そのような理由から、カメラは案外簡単に乗り換えることができます。
>>中古のカメラのお得で安全な購入方法はこちら

そのため、フルサイズ・APS-Cで不満があれば「最悪乗り換えればいいや」と思って気軽に選びましょう!

ゆーたそ

直観もある程度信じて購入することでカメラへの愛着も沸きます!

まとめ

クールカメラ

今回は、センサーサイズの違いによるメリットやデメリット、僕のおすすめを説明してきました。

  • フルサイズ・APS-Cがそもそも何かわからない。
  • それぞれの特徴やメリット/デメリットが知りたい。
  • どっちがおすすめか知りたい
ゆーたそ

今回、解説してきたメリットとデメリットをまとめてみました。

フルサイズ
APS-C
  • 画質がきれい
  • ボケがきれい
  • 暗い場所が得意
  • レンズの種類が豊富
  • 価格が高い
  • サイズが大きく重い
  • サイズがコンパクトで軽い
  • 機動力がある
  • 価格が安い
  • 望遠が気軽に楽しめる
  • 暗い場所が苦手
  • ステップアップしにくい

フルサイズ・APS-Cそれぞれに特徴があるので、カメラを買う前に参考になる内容だったと思います。

しっかりとメリット・デメリットを理解した上でカメラを選ぶことが重要だと思います!

違いを知らずに、APS-Cを買ってボケ感が違うとか・画質が他人のより悪いとか後悔しないようにしましょう。

カメラの購入を検討されている人の参考になれば嬉しいです。

カメラの購入方法などはこちらで解説しています。

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そんじゃまた!

Profile
大阪でシステムエンジニアをしている初心者カメラマンのゆーたそです!
ScubaDivingで海の生き物を撮ったことをきっかけに、本格的に写真にハマりました。
そして遂にSONYのフォトコンテストで最優秀賞をいただきました。
撮影機材は、SONY α7RVをメインで使っています。
カメラを始めたい・始めてみたけど他のサイトは専門的過ぎて分からない!もっと初心者でも分かりやすく簡単に説明して欲しい。という声に応えるためにこのブログを運営しています。
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