
滝を撮ったのに、なんだか迫力がない…



水が止まって見えてしまう…



SNSで見る滝の流れが糸のようになっている写真撮りたいですよね


せっかくの美しい景色も、撮り方ひとつで印象が変わってしまいます。
でも、大丈夫です!実は、その悩みはカメラのシャッタースピードを調整するだけで解決できます。
この記事では、初心者の方でも簡単にできる、滝の水を「糸のように」写す方法を解説します。
必要な機材から撮影のステップまで、順を追って見ていきましょう。
・滝の写真を撮る手順
・必要な機材は?
・滝を撮影するときのポイント
それでは解説していきましょう!
撮影の準備:必要な機材とシャッタースピードの基本
必要な機材
三脚
三脚は必須アイテムです。
シャッタースピードを遅くすると、手ブレしやすくなるため、三脚でカメラをしっかり固定しましょう。


NDフィルター
晴れた日の日差しが強い時に役立ちます。
サングラスのように光を抑えることで、シャッタースピードを遅くすることができます。


シャッタースピードって何?
シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いている時間のことです。
この時間が長いか短いかで、写真の写り方が大きく変わります。
シャッタースピードが遅い: シャッターがゆっくり開いたままになります。水のように動いているものが、線のように流れて写ります。
シャッタースピードが速い: シャッターが一瞬で閉まります。動きの速いものをピタッと止めて写せます。
それでは、ステップごとに撮影方法を解説していきます!
実際の撮影ステップ
まずは、撮影を始める前にカメラを設定します。
- 撮影モードは「A」か「M」に設定:
- 絞り優先モード(AまたはAv)**にすると、自分でシャッタースピードを調整できます。
- **マニュアルモード(M)**でも設定できます。
- ISO感度を「ISO100」に設定:
- ISO感度は、光をどれだけ取り込むかの設定です。数字が低いほど、ノイズ(写真のザラつき)が少なくなります。
- 絞り(F値)を設定:
- F値は、レンズから入る光の量を調整します。最初はF8~F11くらいがおすすめです。
カメラの設定ができたら、三脚にセットします。
- カメラを三脚に固定:
- 安定した場所に三脚を置き、カメラをしっかりと固定します。
- 構図を決める
- 滝全体を入れるのか、水の流れの一部分をアップで撮るのか、アングルを決めましょう。
- ピントを合わせる
- 滝の流れの中央や、手前の岩など、写したい場所にピントを合わせます。
いよいよ撮影です。シャッタースピードを調整しながら、水の流れを理想の形にしていきます。
- 水を「糸のように」撮るなら
- シャッタースピードを1/4秒~数秒に設定します。数枚撮ってみて、水の流れがちょうど良くなるまで調整してみましょう。
- 晴れた日の日中など、明るすぎる時はNDフィルターを使います。
- 水の勢いを「止めて」撮るなら
- シャッタースピードを1/500秒以上に設定します。水のしぶきや力強さを表現できます。
- ブレを防ぐ工夫:
- シャッターを切る時にカメラが動いてしまうと、写真がブレてしまいます。
カメラのセルフタイマーを使うか、リモートシャッターがあれば活用しましょう。
- シャッターを切る時にカメラが動いてしまうと、写真がブレてしまいます。


カメラ上達には欠かせない基礎知識になります。


滝を撮影するときのポイント
- 前景を意識する
- 全体のバランスを意識する
- ホワイトバランスはAutoか太陽光モードに
前景を意識する


滝を撮影する時は、滝だけを撮っても良いですが、前ボケが意識できるとワンランク上の写真を撮ることができます。
滝の前ボケでよく使われるのは、岩や木、草などです。
カメラと滝の間に入れることができそうな物がないか、撮る前に探してみましょう。
バランスよく前景として取り入れるよう意識してみましょう!
全体のバランスを意識する
滝の撮影で非常に重要なのが、全体のバランス感です。
滝だけではなく、風景写真では特にバランス感が非常に重要になります。
滝が真っ直ぐでなかったり、周囲の木や岩が傾いていると、締まりのない写真になってしまいます。
ここに2つの写真を用意してみました。



どちらの方が良く感じるでしょうか?




明らかに1枚目の方が良い写真に感じると思います。
理由は、水平が保たれており違和感を感じないからです。
2枚目は、どこが悪いと指摘するのは難しいかもしれませんが、何か違和感を感じると思います。



これが、写真においてのバランス感(構図)の大切さなんです
滝を撮る時は、左右の二分割構図などを意識して撮影してみましょう!


ホワイトバランスはAutoか太陽光モードに
ですが、周囲の環境によっては「Auto」の方が滝の白さが強調される場合があります。
周囲の環境によるのでどっちが良いとは言えませんが、両方撮ってみてより水の白さが綺麗に写る方で撮影しましょう。




こちらを見てもらうとわかる通り、太陽光モードで撮影した写真は少し濁って写っています。
そのため、直ぐにAutoに変更し撮った写真が2枚目になります。



臨機応変にね!
まとめ
今回は滝の水の流れを糸のように撮る方法を紹介してきました!
- シャッタースピードは、1秒以上で撮影する
- 手ブレを防ぐため、三脚を必ず使用する
- 前景を意識して撮る
- 全体のバランスを意識して撮る
- ホワイトバランスはAutoか太陽光モードに
僕は、滝を見るのも撮るのも好きなので、今後もっと色んな滝を訪れたいと思っています。
わざわざ滝のある場所に行って、綺麗に滝の写真が撮れるとすごく写真を楽しんでるという充実感があります!



日常的な景色を切り取るのももちろん楽しいですが、たまには、わざわざ行かないと撮れない被写体もおすすめです。
そんじゃまた!


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